娘は卵アレルギーがありますが、2歳より 経口免疫療法をしてアレルギーが治りました!
この記事は下記のような方向けの記事です。
・経口免疫療法って実際はどういう風に進めるか興味がある
・子供のアレルギーを早く治してあげたいと思っている
・アレルギーの食べ物を食べさせるときの注意点が知りたい
我が家では、卵 アレルギーを克服してみんなと同じ給食が食べられるようにしてあげたい!という気持ちから、経口免疫療法を始めることにしました。
同じような思いをお持ちの方のために、我が家が実際に治療を受けた経口免疫療法ついて詳しくご紹介します。
アレルギーの食べ物を安全に食べ進めていくためには知識が必要になるので、子供のアレルギーに悩んでいる方はぜひご覧ください。
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Contents
経口免疫療法の実際の治療法
まずは負荷試験を行い、アレルギーの食べ物の摂取する量を決めます。
卵アレルギーの治療!【負荷試験】やってみてどうだった!?のお話はこちら
負荷試験でアレルギー反応が強くなる量が把握できたら、 医師から指示された卵の量と調理法で家で食べさせます。
痒みなどの症状がなければ同じ量を 次回診察まで毎日食べさせます。
次回診察時にゆで卵を持参して、今まで食べていた卵の量プラス何gかを食べさせます。(プラスの量は医師が決めます)
食べさせた後は2時間経過を病院で見ます。(30分毎に看護師さんが様子を見に来ます)
問題なければ医師の診察を受け、その次の日からは先程の診察前に食べた量の卵(プラス何gかした量)を毎日食べさせます。
これの繰り返しとなります。
卵1/4個食べれるようになった辺りからは診察不要になり、後は同じように家で量をあげていって食べさせるよう指示を受けました。
経口免疫療法時の注意点
❤医師から指定された量を、決められた調理方法(我が家:卵の固ゆで)により、 毎日摂取する。
(摂取しない日がないようにする)
❤自宅で安全に摂取できる調理方法と量を医師が診察の上決めているので、 自分で勝手に増量、調理方法を変えない。
❤体調不良の時は摂取をやめるのではなく、 減量して良いのでなるべく摂取し、徐々に元の維持量に戻すようにする。
(通常3gの場合、1g→2g→3g)
❤胃腸炎などで3、4日食べられないような場合は、 一旦中止し外来受診の上、医師と再度量の相談をする。
❤食べる前に口周りのチェックを行い、荒れている場合は ワセリンで保護をしてアレルギー物質がつかないようにして食べさせる。
(アレルギーは口より皮膚から吸収されて引き起こされることが多いため)
❤ 唇や口の端につかないように少しずつ食べさせる。
❤ 毎日同じ時間(我が家:お風呂後の夜寝る前)に食べさせる。
❤卵を食べた後は必ず水を飲んで 口の中に残らないようにする。
❤寝る前の歯磨きも忘れずに。
経口免疫療法を家で続けるために
病院で固ゆで卵1/4個を摂取できると、「自宅で少しずつ食べ進めていきましょう」と指示を受けました。
家でどのように卵の量を増やして食べさせたらいいか最初は不安でしたが、病院で教えていただいた方法で子供の様子を確認しながら食べ進めませていきました。
それが下記の方法です。
経口免疫療法の量の増やし方
卵1/5個以内で続ける
↓
卵1/2個以内で続ける
↓
卵1個に挑戦
※上記の範囲内の量で必ず毎日食べ続けていく。
一気に量を増やすのではなく少しずつ増やしていく。
体調が悪いときや疲れているときは、量を減らす。
要注意!アレルギー症状が出やすい調理方法
卵白のタンパク質は加熱の程度によってアレルギー症状の起こりやすさが変わります。
生卵(アレルギー症状が出やすい) ⇔ 固ゆで卵(アレルギー症状が出にくい)
卵がしっかり固まっていない、加熱時間が長くても温度が高くない調理法は症状が出やすいので注意します。
下記のような調理法がアレルギー症状が出やすいので、経口免疫療法の最初の段階ではやめておきましょう。医師から下記の調理法で摂取して良いと判断されてからにしましょう。
アレルギー症状が出やすい調理法
・茶碗蒸し ・卵スープ ・卵とじ ・だし巻き卵
・卵ボーロ ・カステラ ・プリン ・スクランブルエッグ
うちも経口免疫療法を始めたときは、固ゆで卵という調理法からでした。
アレルギー症状が引き起こされやすい状況
アレルギーの アナフィラキシーはアレルギーのものを食べた後に、体温が上昇するような行為をすると誘発されやすいです。
体温が上昇する行為とは、例えば「激しい運動」や「お風呂」です。
そのため、運動をすることを避けるために卵を食べさせるのは、保育園登園前の朝よりも夜の方が良いと考えました。また、夜の方が親が様子を見ることができるので安心でした。
また、お風呂で体温が上がることでアレルギーのアナフィラキシーが起こることも懸念して、食べる時間帯は毎日お風呂後ということにしました。
経口免疫療法を始める方は 摂取する時間帯も医師と相談しましょう。
そして注意が必要なのは、体調が悪いとき、疲れているときです。
そのようなときはいつもより症状が出やすいため、「 食べる量を減らす」「 調理法はこれまで食べて症状が出なかった方法にする」などの対応をとります。
さいごに
うちの娘は上記の経口免疫療法を始めて約1年半で卵アレルギーが治りました。
早いペースで病院に連れて行けるようなご家庭であれば、 もっと早くアレルギーが治る可能性もあると思います。
経口免疫療法は毎日食べさせる必要があるので、大変なときもありましたが週末にゆで卵を作って冷凍保存することで毎日の負担を減らしました。
それについては下記の記事に詳しく書いています。
★経口免疫療法の卵の作り方こちら
我が家が治療した経口免疫療法が参考になればと思いますが、アレルギーのあるお子さんが経口免疫療法を始めるときは、 自己判断で行わず必ず医師と相談してから始めましょう。
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